学生の時（10代）

学生（10代）というのは、両親に養育されている立場ですので、学生（10代）が自ら死亡保険に加入するというより、両親が子供に死亡保険をかけるケースが一般的でしょう。

生命保険というのは、加入者が支払う保険料をプールしておき、加入者の誰かに万一のことが起こった場合プールしておいたお金から保険金として支払う助け合いのしくみで成り立っているのです。

学生（10代）なのに死亡保険は必要ないのではないか？と考える方が多いのではないでしょうか。

確かに、学生（10代）に万が一のことが起こったとしても残された家族の生活が困ることはあまりないでしょう。

しかし、葬儀代などの費用は必ずかかります。

もし、死亡保険に加入していなかったら葬儀代などの費用は両親が負担しなければなりません。

学生（10代）には大きな保障は必要ないかもしれませんが、このような両親の出費を抑えるためにも最低限の備えは必要です。

万が一というのは考えたくないことですが、人の死というのは予測できないものなので学生（10代）であっても死亡保険は必要なのです。

学生（10代）が死亡保険に加入するタイミングで一番多いケースは親が子供の教育資金の準備として加入していた学資保険が満期になったときです。

学資保険とは、子供の教育資金の準備として親が子供にかける保険です。

保険会社によって内容は多少違いがありますが大まかな仕組みは、子供の中学入学や高校入学の時期には祝い金を受け取れ、子供が高校を卒業する時期の18歳又は大学を卒業する時期の22歳に満期保険金としてまとまったお金を受け取れる仕組みの保険です。

また、学資保険は加入期間中子供に万が一あった時には満期保険金の同額の金額を死亡保険金として受け取れる死亡保障が備わっていますので、学資保険の加入期間中は子供の万が一に備えることができますが、学資保険が満期になり、満期保険金を受け取った時点で保障は終了してしまうことになります。

ですから、学資保険が満期を迎える頃が学生（10代）の死亡保険の加入のタイミングといえます。

学資保険に加入されていない家庭は、学生（10代）の子供の万一の備えとしてすぐにでも死亡保険の加入を検討されることをお勧めします。

では、学生（10代）にはどのような死亡保険が適しているのでしょうか？

学生（10代）は、大きな保障は必要ないですが、だからといって全く保障がないと万が一の時には両親の負担が生じてしまいます。

死亡保険は葬儀代などの費用の備えで十分ですが、数年もすれば社会人になります。

社会人になった時や結婚した時には死亡保険の加入目的が変化するので葬儀代などの備えで十分な期間は短期間といえます。

ですから、学生（10代）の死亡保険は一定期間を保障する定期保険や養老保険が適しています。

定期保険は掛け捨てですが割安な保険料で死亡保険を準備できるので、手頃な掛け金で死亡保険を準備したい方には定期保険がお勧めです。

一方、養老保険は掛け金が定期保険よりは割高ですが、満期があるので貯蓄をしながら保障を準備できます。

満期保険金を子供の将来の結婚資金などにも活用できるので、貯蓄をしながら保障を準備したい方には養老保険がお勧めです。